LAST LETTER

夏の終わりにふと思い出す詩です。

サーフィンをしたことがありますか。

海に色々な変化があることを知っていますか。
日の出から、陽が沈むまで海にいたこことがありますか。
風があることを知っていますか。
潮の満ち千を肌で感じたことがありますか。
赤く染まる海の西の空を綺麗だと思ったことがありますか。
夏と秋の空の高さの違いを見分けることができますか。

崩れる波を見ながらラインを想い描いたことがありますか。
波のない海を見て、物足りなさを感じたことがありますか。
崩れた波が白いことを知っていますか。
波頭がキラッと輝く瞬間を見たことがありますか。
波に硬さがあることを知っていますか。
波を怖いと想ったことがありますか。

サーフィン談議に花を咲かせたことがありますか。
海から上がってきた友人の顔が、とても穏やかだったことを覚えていますか。
彼女と海に居たことがありますか。
貝拾いに夢中になったことがありますか。
波の音、風の音が心地よく想ったことがありますか。
凪があることを知っていますか。
雲の形の違いが分かりますか。
空を見上げたことがありますか。

夏を待ちきれなかったことがありますか。
夏の終わりを見届けたことがありますか。
秋の始まりに気づいたことがありますか。
冬の海を知っていますか。
春の訪れを感じたことがありますか。
うねりで、水平線が曲がることを知っていますか。
しけている海と、波がある海が違うことを知っていますか。
天気図をよめますか。

海を共有できないばかりに、大切な人を失ったことがありますか。
海から離れたことがありますか。
海に戻ってきたことがありますか。
ちっぽけな悩みを海に洗い流してもらったことがありますか。
その時 その波に乗らなければ、その波は二度とないことを知っていますか。
波が動くように、時間も流れていることを実感したことがありますか。
歳の数だけしか夏を体験できないことに気づいたことがありますか。
波は、止まれば崩れ、走り去れば無くなることを知っていますか。
いつしかサーフィンができなくなる日が来ることを考えたことがありますか。
「スタイル」ってことを教えられたことがありますか。

全部、サーフィンが教えてくれたこと........。

Surfing world '96

 Michael Porter's Events and Presentations

近著「医療戦略の本質」の日本語版も出版され、日本の医療界でも改めて注目を集めるハーバードビジネススクールマイケル・ポーター教授ですが、以下のページから世界各国でのプレゼンテーションスライドが参照できます。
http://www.hbs.edu/rhc/speaking.html


上部にてフィーチャーされているのは、トロントでの講演の様子。

Value-Based Health Care Delivery (1 hour, 27 minutes)
Prof. Michael E. Porter at the University of Toronto, Rotman School of Management
June 11, 2009


モニターグループ、錚錚たる顔ぶれです。
http://www.monitor.com/AboutUs/WhoWeAre/ThoughtLeaders/tabid/111/L/en-US/Default.aspx

 なくし物

Last DecadeのMissing Pieceであった片割れ。遠回りだったけどこれも今思えば世の必然、必定、諸行無常なりしや・・


いろはにほへどちりぬるを  諸行無常
わがよたれぞつねならむ   是生滅法
うゐのおくやまけふこえて  生滅滅已
あさきゆめみじゑひもせず  寂滅為楽

 企業を存続させるということ

少し遅くなってしまいましたが、盛和塾大阪にオブザーバー参加させて頂いた際の感想です。今回の講演は、100年以上続く大手老舗企業の経営者のお二人でした。それぞれ事業規模数百億〜1千億超規模くらいのサイズです。


参加者も会社経営者ばかりであり、独特の雰囲気、流儀がありました。ベイエリアのスタートアップのベンチャーが集まるようなラウンドテーブルや起業家トークセッションとは、圧倒的に異なるカルチャーと、一方なんらか共通した部分があるような、そんな不思議な感覚でした。

  • 100年間、企業が存続し続けることの偉大さ、その秘訣はなにか。一方、そもそも 100年間事業を継続する意義はなんなのか。年数の違いではなく、売上、経常利 益、社会へのインパクトや貢献度、顧客・従業員満足度など、比較にあたっては 様々な点での指標があるが、一点逆説的にあるとすれば、事業が継続困難するときには、必ず多くの犠牲を伴うという観点からすれば、事業の継続性には価値がある。
  • 事業理念、ビジョンの大切さ。如何にして企業のDNAを造っていくか。人間観や判断基準・行動基準をどこに置くのか。こうした普遍的な課題に関しては、ビ ジョナリーカンパニーで表現されているところの”時計を作る”という概念において、ビジョン、ミッションの大切さといった表現の違いはあれど、共通の概念は 洋の東西を問わず共通している点がある。
  • 形あるべきものは全て今在る形を存続させることはできず無になっていくが、思いや考え方などが世代を超えて継承されていく。最後には、事業とはなにか、人はなんのために生きるのかという、考えれば考えるほど深遠なテーマになってくるが、つまるところ、人は誰しも終わりがあり、だからこそこの一瞬一瞬を 大切に、家族や友人を大切にし、私欲におぼれず社会のために働き、日々を最大限充実させ、精一杯生き、また楽しむことが重要である。

 生きるということ 〜波乗りと禅 禅と経営〜 

波乗りと禅、そのスピリチュアルな関連性に関してはG-Landを発見したGerry Lopezを始め、多くの先達たちからも指摘されている。一方で禅と経営に関する講話であったり、経営者向けの座禅会なども多く開かれている。


これらに共通することは、すなわち生きるということであり、最近ますますそのように考えるようになった。

When it comes down to it the reason we surf and snowboard is because it's close to meditation for us. and when you go to a Jinja or a temple, the air in those places or the sprits' guidance that you feel in those places has a close relationship to how we experience these things. We are human, and we are humans with souls. For our souls to feel peace we go to the shrines or in our case we surf and snowboard. I found a true connection between these experiences.


最終的におれらがなんでサーフィンやスノーボードをやるかっていうと

ある種の瞑想に近いものであって

神社だったりお寺だったりに存在する空気だったり魂の鼓動と

すごく共通する部分がある


Journeys - Yosuke Nishida

 2009年末 今までの振り返りと決意

1月2日をもちまして、ついに28歳になりました。昨年は自分にとっても本当に激動の一年間でした。年末にかけて色々と思わんとすることを整理したので、あえて2009年末今までの振り返りと決意ということで、2010年の年頭所感に代えてこちらに掲載しておきます。いつも身の回りで支えてくれている皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。


1.はじめに

人は誰でも死んでしまうんだと知った。普段から健康でも、若くてもその限られた生はランダムで終わりがある。


突然死。


ひとりの大切な友人を失った。サーファーであり優秀な人材、酒好きで優しくて誰からも好かれる存在だった。その日はちょうど二人でゴルフの打ちっぱなしに行く約束をしていたところだった。享年30歳、あまりにも突然過ぎる死だった。またそれから一か月も経たないうちに彼女の大学の先輩がマラソン中に亡くなった。なにがなんだかわからなかった。ちょうど浮遊する手に招かれるように、誰彼構わず連れていかれているようだった。


2.経済環境の変化と事業を行うということ

2008年のリーマンショックを景気として訪れた世界経済全体の低迷は、2009年度の自由診療を中心とするグループ全体の事業にも大きな影響を及ぼしており、組織内マネジメントにおける課題、従業員のリストラ、コストカット、各ベンダーへの支払い遅延や交渉など、様々な人の利害や思いが交錯する、厳しい日々が続いていた。


そんな中でも自分が常に意識していたのは、誰に対してもフェアであること、誠実であること、自分自身の行動と言動に対する責任の持ち方、ただそれだけだった。全ての問題をパーフェクトに解決するには限界がある。ともすれば、多くの課題やコンフリクトが発生する日々の中で、どのように行動するか。身の切れるような思いがあったり、短期的な利益を失ったとしても、中長期のビジョンにおいては困難から逃げずに立ち向かっていくことこそが、20代後半に差し掛かっている自身にとっての挑戦でもあり、必ずや肥しになると確信していた。日々の経営上の意思決定や組織の形成、企業文化、日本における金融機関からの借入にあたっての個人保証という制度などの背景もあり、創業者でありいわゆる代表取締役(CEO)としての役割の重要性、一般の取締役、株主との責任や権限の違いというのを強く感じた日々だった。


人間、危機や厳しい状況に直面すると、大きく行動に跳ね返ってくる。それがその人の本質という見方もあるかもしれないし、いやいやそういう状況にさえならなければ、別の関係性、道があったのかもしれないと思うこともある。


ヒト、モノ、カネ、情報という要素が企業の経営にとって重要であるということの意味、事業を創造する上での責任と権限、創業するということの意味を改めて考えていた。世界経済全体が停滞している時だからこそ、脅威の中に存在するビジネスチャンスもあり、コンサルティングという机上のものではない、生の事業というものを体感する良い機会であったように思う。


3.精一杯生きるということ

週末は日の出前から一緒に千葉や茨城、伊豆にサーフィンに行き、民宿で夜はネットに繋いでオンラインで仕事。平日はお互い思いっきり仕事に打ち込んだ。お金よりなにより、田舎の温泉にいったり、定食やさんにいったり、海辺で日の入りを眺めたり、そうした生き方の素晴らしさを教えてもらった友だった。


Life is very beautiful, but too short. だから我々は一生懸命、日々を全力で生きていく必要があるということを言葉ではなく身をもって痛感した。


過去に起こったことは変えられない。その意味づけをどう捉えて行動するか、全ては自分次第と思って今まで生きてきた。仕事でどんなにつらくても、お金など手元になくてもなにより守りたいものだったのに、、でもそうと気づいた今はどうすることもできない。事業を通じてこの世界に貢献したいと願い、医療に携わってきた自分が、自分の身の回りの大切な人一人守れずなんの意味があるんだろうか。わけもわからず泣きじゃくりながら、数日間は宙に浮いたような心持ちだったことを朦朧と覚えている。


めったにしないような話題が上ったとき、身の回りの友人たちから会社の上司や友人づてになど、原因不明の信じられないような突然死が実は自分たちの身の回りで起こっていることを知った。実際、統計によれば年間50,000人、1日あたり約130人もの人が心臓突然死で亡くなっており、40代、50代の働き盛りであったり、20代、30代のもっと若い年代でも例外ではないということだった。


もうすでに一生分の後悔はした。十分過ぎるほど悲しんだと思う。突然死はその特殊性から、交通事故や癌などと異なり、家族も運命として受け入れるしかないと諦めることが多いのだという。でも、本当にそうだろうか。予防はできなかったのだろうか、早期に予兆を発見はできなかったのだろうか、現代の最新の医療技術をもってしても本当に防止することはできなかったのだろうか。社会の仕組みが違っていれば、もっと認知が進んでいれば助かった命かもしれない。もうこんな悲しい思いは二度と起こしたくない。そんな中、自身も立ち上げに関わった日本医療学会の突然死ゼロアクション運動に再会した。

 2010年 元旦初乗り

晦日伊良湖から伊勢へ行くところ、強風の影響でフェリーが一部欠航し、伊豆までカットバック、元旦の日の出サーフィンは多田戸になりました。


今年は世界にパドルアウトしていきたいと思います。